辻か花

幻の染め 辻か花 とは 日本の染織工芸は飛鳥時代・中国隋の影響を受けて花開き、桃山時代に黄金期を迎えた。
その中でも代表的な染色品の辻が花とは、高度な縫い絞り技法により染めを施したものをいう。

辻が花は,室町時代の中ごろにその素朴な姿を現し,わずかな間に非常に精緻なものに発達して,当代の染色に大きな足跡を残す。
上杉神社に伝わる伝上杉謙信・景勝所用の鎧下着や陣羽織,胴服などの斬新な意匠は,そのことを示す貴重な遺品であり、こうした衣装は実に絢爛豪華だった為、天下をとった豊臣秀吉・徳川家康・そして大大名やその周りに仕える女たちに珍重されたのである。
しかし、江戸時代初期にはあまりにも手間隙を要する為、忽然とその姿を消してしまう…。
今日では、現存遺品数が300点足らずにとどまることもあって「幻の染物」と称され、愛好家すいぜんの的になっている。